この賞は、一九五二年に和辻哲郎の寄付金を基金として設けられた「日本倫理学会賞」を前身とする。その後、一九六〇年に逝去した同氏を記念して、「和辻賞」と改称され、現在に至っており、倫理学の若手研究者の奨励をその趣旨としている。
一 応募資格 応募できるのは、大学学部卒業時点から応募論文・著作の刊行時点までの期間が十五年以内の会員とする。なお、『倫理学年報』および『倫理学年報特別号』に掲載された論文の著者が和辻賞への応募資格を有する場合は、掲載論文は次年度の和辻賞の選考対象となる。
二 対象論文・著作 前年度(前年四月一日~当年三月三十一日)に刊行された論文および著作。
三 応募要領 応募論文の場合は十一部、著作の場合は三部を、「和辻賞応募書類」と明記した封筒などにて送付すること(『倫理学年報』および『倫理学年報特別号』掲載論文については、提出不要)。ただし、外国語の論文の場合は、日本語の全文訳十一部を、外国語の著作の場合は、一万八千字(四十字╳三十行╳十五枚)程度の日本語の抄訳三部を、併せて提出すること。なお、応募書類はすべて返却しない。
四 応募締切 当年度の四月三十日(当日消印有効)
五 応募先 当年度の日本倫理学会事務局
六 選考方法 和辻賞選考委員会による選考を経て、評議員会が承認する。「論文部門」「著作部門」の二部門とし、各部門にふさわしい基準に従って選考する。なお、選考内容については、選考委員長が評議員会の議を経て大会で報告する。それ以上の詳細については、照会には応じない。
七 受賞者の発表と授与式 当年度の大会にて行う。